ワールド山内様は、スマートファクトリーを牽引する板金工場。社会のインフラ構築に欠かせない技術力を提供する北海道発の先進企業です。
新設された航空事業課にて、はたらきかたエディターを使ったマニュアル制作を進められ、今回お話を伺いました。

JIS Q 9100の認証取得もスムーズに

導入のきっかけ

「はたらきかたエディター」導入のきっかけを教えてください。

YAMAGATAさんを紹介いただいて導入を決めたものの、なかなか社内で運用が進まず焦っていたところ、新規に航空事業課が立ち上がることになり、JIS Q 9100の認証取得が見えたので「このタイミングだ！」と思い、Webマニュアルの本格稼働を始めました。
認証取得には記録のほかに手順書の管理も大切です。さまざまなドキュメントが必要で、これまでのExcelやWordでのマニュアル作成では最新版の管理など限界があることと、紙が増える懸念があり、Webマニュアルでの作成を決めました。

導入を開始してみていかがでしたか？

監査時に整理されたマニュアルを使用することで、探しやすく見やすくなりました。また、常に最新版が閲覧できるので、管理も容易です。
監査ではマニュアルのバックアップも求められますが、クラウドに保存されているということで理解してもらえますし、登録したメンバー以外改変ができない点も、監査時に評価いただいています。

マニュアルを作成された方の反応はいかがでしたか？

マニュアルの作成は主に現場のメンバーが中心で、約3名が中心となって作成を進めています。Excelなどの他のツールと比べ、操作に慣れていない人でも同じように作成できています。
（細川様の感想）Excelよりも取り組みやすく、わかりやすく作ることもできます。Excelだと作った人によって作り方が違うので、同じように作るときに、使用したパーツがわからないというのがありますが、「はたらきかたエディター」は使えるパーツが決まっていることが使いやすさにつながっていると思います。
マニュアルは自分を助けるツールでもあるので、新しい人が入ったらわかるように教えたいと思い、マニュアルを整備しています。

最終目標：
全社のマニュアルを「はたらきかたエディター」で作る

現在の運用状況はいかがですか？

マニュアルの整理が進み、メンバーの操作も慣れてきました。現場が主体となり、レイアウトなどを考えてマニュアルを作成しています。文章以外にも、自分たちで写真を撮影して取り込んだり、汎用素材をカッコ良くアレンジしたりしてわかりやすくなるように工夫しています。
更新は特にタイミングは決めず、現状のやり方と差が出ないように常に最新版になるように管理しています。

今後のご予定について教えてください。

＜制作面について＞
現在は写真がメインなのですが、なるべく文字を少なくしたいので今後は動画を増やしていきたいと考えています。
ただし、特に若い人は長い動画は見ないので、「15秒以内でまとめるように」と指示をしています。
時間の制限を付けると初めは苦労していましたが、長い工程でも工夫して15秒でまとめてくれています。

＜閲覧について＞
現在はダウンロードしたHTMLファイルをファイルサーバーにおいて閲覧しています。今後は社内ポータルの一部に組み入れ、閲覧権限を付けて管理できるようにしたいと考えています。

＜更新について＞
今回は、比較的時間に余裕がある中でマニュアル制作を進められましたが、今後、業務が繁忙期のときにどのようにマニュアルを整備するかということも課題になるかと思っています。マニュアルどおりやっているかを確認する場として内部監査を行い、認証の対策をする予定です。

現在、Webマニュアル化を進めているのは、航空部品事業と細川様が自分のノウハウを伝えるために作成しているものとなりますが、最終的には全社のマニュアルを「はたらきかたエディター」で作成したいと考えていらっしゃるとのことでした。

御社内での活用が進んでいるお話を伺うことができ、大変うれしく思います。最後に「はたらきかたエディター」へのご要望がありましたらお聞かせください。

操作感については特に不満はありませんが、説明のポイントで使用できる安全関連・品質関連などのアイコンセットがあれば良いと思います。

取材を通して、御社の若い方々のアグレッシブな様子を感じることができました。本日はありがとうございました。

※板金業界の専門誌「Sheetmetal ましん＆そふと」（発行・マシニスト出版）2024年1月号にワールド山内様の記事が掲載されています。