ボディメカニクス
ボディメカニクスとは
ボディメカニクスとは、力学的原理を活用し、無理のない自然な姿勢で介助することを目的とした介助技術です。
ボティメカニクスを活用すると、利用者の負担も軽減できます。
自然な姿勢で介助するには
支持基底面を広くし、重心を低くする
足を開き、膝を曲げ、腰を落とす姿勢が、安全で安定した介助の姿勢です。
身体を支えるために、床と接している部分を結んだ範囲のことを「支持基底面」といい、広いほど安定します。
利用者にできる限り接近する
利用者にできる限り接近することで、より容易に介助ができ、利用者も安心します。
てこの原理を応用する
持ち上げるのではなく、支点を作り、自分の体重をかけることで、安楽に介助できます。
支点(関節)、力点(筋肉の収縮、伸展)、作用点(利用者の重心)の関連をうまく使うことで介助の負担を軽くできます。
力の分散を防ぎ、摩擦を小さくする
力が分散すると重くなります。
利用者の手足など、身体をできる限り小さくまとめると力の分散が防げ、摩擦も減るので、介助者も利用者も安全かつ安楽に介助できます。
身体をひねらない
身体をひねると姿勢が崩れ、腰に負担がかかります。
移乗介助の際は、つま先を移乗する方向に向け、身体をひねらず、膝の屈伸を利用して介助します。