介助の基礎知識
安全に立ち上がる方法
重心の移動を意識すると、安全に立ち上がることができます。利用者が立ち上がるとき、安全に立ち上がれているかどうか確認しましょう。
物を持つときの姿勢
物を持つときには、腰への負担が軽くなる姿勢で持つことを心がけましょう。
重い物を持つとき
腕を曲げて身体に近づけて持ち、背骨をまっすぐにして腰への負担を軽くします。
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重い物を持ち上げるとき
膝を曲げて持ち、両足を伸ばすときの足の力を使って持ち上げます。
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物を持ち上げたまま動かすとき
足を開いて、体重を横に移動させ、膝の屈伸を利用してなるべく水平に動かします。
利用者の姿勢
利用者の姿勢には、仰臥位、側臥位などがあります。
仰臥位 ぎょうがい |
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仰向けに寝ている姿勢。 |
側臥位 そくがい |
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横向きに寝ている姿勢。右側に向いている場合は右側臥位、左側に向いている場合は左側臥位といいます。 |
端座位 たんざい |
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ベッドなどの端に腰をかけ、下に足を垂らした姿勢。 |
椅座位 いざい |
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椅子に腰かけた姿勢。 |
長座位 ちょうざい |
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両下肢を伸ばした状態で座る姿勢。 |
起座位 きざい |
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オーバーテーブルやクッションを抱えて、うつ伏せや前かがみになっている姿勢。呼吸困難や胸の苦しさを軽減する目的で行います。 |
半座位 はんざい |
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上半身を約45度起こした姿勢。ファーラー位ともいいます。セミファーラー位は、上半身を約15度~30度起こした姿勢。呼吸、嚥下、痰の排出をしやすくする目的で行います。 |